山崎どうぶつ病院

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By cincerns and symtoms

下痢をする、便がおかしい

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犬や猫が下痢をしたり便に異変があると、飼い主としてはとても心配になりますよね。下痢や便の異常には軽いものから命に関わる重いものまでさまざまな原因があり、適切な対応が必要です。ここでは、下痢や便の異常の種類や原因、飼い主がチェックすべきポイント、受診の判断基準、考えられる病気について説明します。

下痢の種類(どんな下痢をしていますか?)
下痢の種類 説明 よくある原因の例
水様便(水っぽい) 水のようにシャバシャバした便。 急性胃腸炎やストレスなど
軟便 形はあるが柔らかく、手でつかめない便。 食事の変更や軽い消化不良など
ゼリー状の便(粘膜便) 透明なゼリーのような粘膜が混じった便 大腸の炎症や感染性腸炎、アレルギーなど。
血便(けつべん) 便に血が混じっている。 腸の炎症や感染、腫瘍など

【受診する上で、チェックしておきたい点】

下痢をしたり便に異常があった場合、以下のポイントに注意しましょう。
スマホで下痢や便の様子の写真を撮ったりするなど記録に残しておくと、診断に役立ちます。

  • ・便の状態:1日に何回も下痢をしているか。
  • ・頻度:毛が抜けている部分が円形か、不規則か。
  • ・食欲や元気:食欲があるか、元気があるか。
  • ・嘔吐の有無:下痢と一緒に吐いていないか。
  • ・体重の変化:体重が減っていないか。
  • ・脱水症状:口の中が乾いている、皮膚をつまんでもすぐに戻らないなど

【このような症状があるときはすぐに受診ください】

以下の症状が見られる場合は、早急に動物病院を受診してください:

  • ・下痢が1日以上続く。
  • ・血便やゼリー状の便が出る。
  • ・嘔吐を伴う。
  • ・食欲がなく、元気がない。
  • ・子犬や子猫、高齢の犬猫の場合。
  • ・脱水症状が見られる。

特に子犬や子猫、高齢の犬猫は体力が弱いため、早めの対応が必要になります。すぐに受診ください。

【下痢の種類から考えられる病気】

下痢の種類や原因によって、考えられる病気はさまざまです。

  1. 感染症による下痢
    • ウイルス性:パルボウイルス感染症、コロナウイルス感染症など。
    • 細菌性:カンピロバクター、サルモネラなど。
    • 寄生虫:ジアルジア、コクシジウムなど。
  2. 食事やアレルギーによる下痢
    • 食事の変更:急なフードの変更による消化不良。
    • 食物アレルギー特定の成分に対するアレルギー反応。
  3. 内臓の異常による下痢
    • 膵炎:膵臓の炎症による下痢や嘔吐。
    • 子宮蓄膿症子宮内に膿がたまり、下痢や嘔吐を引き起こします。
    • 心臓病血液の循環が悪くなり、腸の機能が低下して下痢を引き起こします。

犬や猫の下痢は、軽いものから重いものまで原因がさまざまです。飼い主としては、便の状態や頻度、食欲や元気の有無などをしっかりと観察し、必要に応じて早めに受診することが大切です。特に子犬や子猫、高齢の犬猫は体力が弱いため、下痢が続くと命に関わることもあります。日頃から観察しておき、異常に気が付いた時にはすぐ受診ください。