口が臭う(口臭がする)

犬の口臭は、単なる不快なニオイではなく、健康状態を示す重要なサインです。
口臭の種類(どんな臭いをしていますか?)
口臭の種類 |
説明 |
よくある原因の例 |
腐敗臭 |
口の中の細菌が増殖したり、腫瘍が原因で魚が腐ったような臭いを放つことがあります。 |
歯周病、口内腫瘍 |
甘酸っぱいニオイ |
フルーツのような甘い匂いがします。 |
糖尿病(体内でケトン体という物質が増えている事が考えられます。) |
アンモニア臭 |
尿のようなニオイ |
肝臓疾患・腎疾患 |
うんこ臭 |
便のような臭い |
腸閉塞など |
【受診する上で、チェックしておきたい点】
愛犬の口臭が気になる場合、以下のポイントを確認しましょう。
- ・口臭の種類:どのようなニオイがするか(腐敗臭、甘酸っぱい、アンモニア臭など)。
- ・口臭の強さと持続時間:一時的なものか、継続的に強いニオイがするか。
- ・口の中の状態:歯茎の腫れや出血、歯のぐらつき、口内の腫瘍や傷の有無。
- ・その他の症状:食欲不振、体重減少、嘔吐、元気がないなどの症状があるか。
【このような症状があるときはすぐに受診ください】
- ・口臭が急に強くなったり、ニオイの種類が変わった場合:病気の進行や新たな疾患の可能性があります。
- ・口臭に加えて、食欲不振や元気がないなどの全身症状がある場合:内臓疾患や重篤な病気のサインかもしれません。
- ・歯茎の腫れや出血、歯のぐらつき、口内の腫瘍が見られる場合:歯周病や口腔内腫瘍の可能性があります。歯周病のように見えて腫瘍のこともあります。口腔内腫瘍の場合むやみに抜歯すると腫瘍を広げてしまうことがあるので注意が必要です。
- ・甘酸っぱい口臭がする場合:糖尿病の可能性があるため、早急な診察が必要です。
- ・アンモニア臭や便のような口臭がする場合:腎臓や肝臓、腸の疾患が疑われます。
一時的な口臭であれば、様子見で済むものもありますが、あまりにも口臭が続いたり、食欲不振や元気がないなどの症状が出ている場合は、すぐにご相談ください。